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北陸病院統計

平成27年度外来患者数


 ※このグラフはそれぞれの主要診療科のみを表示しています。
 初診は内科が最も多く、次いで整形外科となっています。風邪などの長期療養を要さない場合もある内科に対し、整形外科はリハビリなどで通院が必要となるため、総数では内科を超し、最も多い受診者数となっています。
 外科は入院や手術目的での受診が多いため、外来受診数ではやや少ない傾向となっていますが、がんの化学療法は外来にて積極的に行われています。
 泌尿器科はこれまで医師1名体制であり、手術も行っていましたので、受診数に限りがありましたが、今年度より月曜午前に非常勤医師による診療を行っていますので新規の患者様の受け入れが可能になります。
 外来総数にある「血浄」とは「血液浄化センター」の略で、人工透析を行う診療科になります。人工透析は定期的に行わなくてはいけないため、旅行などで不在となる場合、滞在先での人工透析が必要となるため、随時受け入れを行っています。
 健診は市町村が行っている検診をさします。

平成27年度退院統計

年齢階層別退院患者数


 平成27年度退院患者を年齢別男女別、合計であらわしました。当院は小児科がないため40歳代から退院患者数が多くなります。65〜69歳が最も多く、90歳を超えた患者様も毎年増加傾向にあります。若年層での退院患者は主に整形外科で手術の患者様です。
 男性では働き盛りの50歳台から増加しています。男女ともに日本人の平均寿命(男性80.79歳、女性87.05歳、平成27年度厚生労働省発表)を超えると減少傾向になっていますが、女性は平成25年度以降90歳以上の方が100人を超えています。


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年度別件数、平均在院日数(平成23年度〜平成27年度)


 過去5年間の退院患者数と平均在院日数です。
 全体では患者数は増加傾向、入院期間は短縮傾向であるといえます。
 当院の男女比は男57.3%、女42.7%で、日本の男女比(男48.6%、女51.3%)と比較すると男女の比率が逆になっています。人口が多く、平均寿命も長い女性のほうが患者数が多そうですが、実際は男性のほうが多いことから女性のほうが病気になりにくく、元気な方が多い傾向であるといえます。
 診療科別で見比べると、泌尿器科は診療科の特性から女性より男性のほうが多く、入院期間も短期になっています。その他の診療科はどの診療科も男性のほうが多く、男女比に大きな差はないようです。


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退院患者治療実績〈手術_平成25年度〜平成27年度〉

 平成25年度から27年度の退院患者の手術件数です。
 内科は内視鏡やカテーテルを中心とした低侵襲(体にかける負担が少ないとされている)治療を行っています。胃や大腸のポリープの内視鏡を使用した切除をはじめ、冠動脈(心臓の血管)の血流が損なわれている場合、ステント(拡張することができる網目状の小さな金属製の筒)を主に手首の動脈から挿入する手術を行っています。
 外科は胸腔鏡や腹腔鏡などの体に大きな傷跡が残らないような手術を行っています。また、最近は胸水・腹水濾過濃縮再静注法という肝硬変やがんなどによって貯まった腹水(又は胸水)を濾過濃縮(ろかのうしゅく)して、アルブミンなどの有用なタンパク成分を回収する治療法も行っています。
 関節鏡下肩関節手術数は県でもトップクラスの実績で、同じ肩でも病状に応じた手術を行っており、上位には「肩」のつく手術名が並んでいます。このほか、半月板(膝のクッション)の縫合、切除、前十字靭帯再建術といった膝関節を中心として足関節においても関節鏡手術を行っています。人工膝関節の手術も行っていますが、最近は関節温存の可能な「骨切り術」を積極的に行っています。
 泌尿器科は主に手術用内視鏡を用いた手術を行っています。また、二番目に多い対外衝撃波腎・尿管結石破砕術とは 腎盂、腎杯、尿管、胆道系の結石が適応となり、衝撃波を使用し結石を破砕する治療方法です。無麻酔で行うため、入院期間は手術当日を含めて主に1泊2日となります。

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年度別件数、平均在院日数(平成23年度〜平成27年度)

内視鏡

KKR北陸病院北陸病院 胃、食道ESD症例推移

 平成27年度に当院で行った内視鏡検査数です。
 上部内視鏡は胃カメラで、ほとんどは口から検査用カメラを挿入し検査しますが、経鼻内視鏡といって鼻から挿入する検査も行っています。経鼻内視鏡は直径5mmほどの小さな内視鏡で、経口内視鏡のスコープ約10mmと比較し約半分の太さです。喉の反射が強く「おえっ」となる方にはご好評をいただいています。
 下部内視鏡は腸の検査で、全大腸内視鏡で大腸全体を見るほか、直腸とS状結腸に内視鏡で観察する検査が主に行われています。S状結腸内視鏡は肛門から内視鏡(小型カメラ)を入れ、50〜60センチの範囲まで観察するS状結腸内視鏡検査があります。S状結腸内視鏡は検査前に内容物を出してから行いますので特に食事制限等が必要になることありません。直腸とS状結腸は日本人の大腸がんで最も発生率が高いので死亡率減少効果を示す十分な証拠があるとされています。また、小さなポリープだと検査中に発見した場合、そのまま切除が可能となります。
 ESD症例は徐々に増加しています。手技も安定し合併症も少ないです。
 消化器内科では毎週病理医との病理カンファレンスもおこない、ESD症例全例を実体撮影、マッピングを行い詳細に検討し、拡大NBI観察と病理との1対1対応の評価をおこなっております。これを臨床にフィードバックし内視鏡診断能向上に役立てています。近隣の先生からの拡大NBI観察や超音波内視鏡など精密内視鏡や内視鏡治療の紹介も多くあります。

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がん治療

がんstage分類〈平成25年度〜平成27年度〉

不明
T
U
V
W
総計
1
87
8
6
8
110
十二指腸
1
1
2
1
1
6
大腸
23
25
19
21
13
101
肝臓
7
2
6
2
17
膵臓
6
4
4
14
28
その他消化器
2
3
6
6
3
4
24
2
55
7
15
16
95
乳房
5
17
17
2
2
43
前立腺
41
2
2
4
49
膀胱
11
15
1
1
1
29
その他
3
9
4
5
9
30
8
43
269
72
66
74
532

 

がんstage分類<平成25年度〜平成27年度>

d

年度別がん診断件数〈平成25年度〜平成27年度〉

部位コード
平成25年度
平成26年度
平成27年度
総   計
34
38
38
110
大腸
31
28
42
101
肝臓
4
10
3
17
膵臓
9
7
12
28
その他消化器
10
9
11
30
39
22
34
95
乳房
9
16
18
43
前立腺
15
15
19
49
膀胱
11
12
6
29
その他
14
12
4
30
176
169
187
532

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がん来院理由〈平成25年度〜平成27年度〉

来院経路
平成25年度
平成26年度
平成27年度
総   計
自主
38
40
39
117
他院より紹介
89
63
64
216
がん検診
7
14
18
39
健康診断・人間ドック
16
9
21
46
当院にて他疾患の経過観察中
26
42
45
113
その他
1
1
総計
176
169
187
532

がん来院理由<平成25年度〜平成27年度>

来院理由別stage分類<平成25年度〜平成27年度>

 平成25年度から27年度に当院で診断されたがんの状況です。
 胃、大腸、肺のがんが多く、進行度の低いstageTが半分以上を占めていますが、stageVやWのような進行したがんも少なくありません。
 最も多いのは「胃癌」、次いで「大腸癌」、「肺癌」となります。どれも外科的治療が第一選択ですが、どちらかというと「胃癌」は内視鏡手術が主となる初期の患者様が多い傾向にあります。大腸癌、肺癌はstegeW(末期)の件数も多く、特に肺癌はstageT(初期)との両極端化の傾向であることがうかがえます。肺癌は早期であれば手術治療を行いますが、転移や再発例の場合は患者さんに最善の治療を考え、十分話し合った上で治療を行っています。また、緩和治療にも取り組んでいます。
 がんの診断を受けた受診理由として、「自主(自覚症状等があり、自分で来院した)」や「他院より紹介」が主流ですが、「がん検診」、「健康診断・人間ドック」、「当院にて他疾患の経過観察中(例:通院中に行った検査での発見、入院時の検査での発見)」なども増加しています。どの受診理由もstageTが最も多くなっていますが、自主的に来院した場合、他院より紹介された場合は進行例が多い傾向となっていますので、日頃から意識し、気になった場合は早めの受診をお勧めします。

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臨床評価指標(クオリティー・インディケーター)

医療の質

 日本病院会のQIプロジェクトは、平成22年度に厚生労働省の補助事業として実施された「医療の質の評価・公表等推進事業」が前身となります。補助事業の終了後、日本病院会会員病院の医療の質を継続的に向上させるプロジェクト事業として位置付けられました。「自院の診療の質を知り、経時的に改善する」ことを目的とし、医療の質を測定、評価、公表するための指標の検討や病院の運営管理の手法に組み込むことを促す指標として院内の各部署やDPC(入院医療費制度)のデータを用いています。
 北陸病院は平成27年度よりこの事業に参加しており、今回紹介する指標は入院中の褥瘡(床ずれ)発生率、尿道カテーテル使用率とそれに伴う尿路感染症、転倒・転落発生率、糖尿病HbA1c血糖コントロールの数値です。青が北陸病院の指標、赤が参加施設の全国平均となっています。
 今回初めて年間データがまとまったため、データを有効に活用しより良い医療を提供できるよう取り組んでいきたいと考えます。



褥瘡発生率

 褥瘡発生率は入院時に褥瘡(床ずれ)でなかった患者様が入院中に真皮までの損傷(皮膚にごく浅いくぼみが見られる状態)が発生された割合をさします。褥瘡(床ずれ)を発生させないために、リスクの高いと判断された場合は褥瘡委員会のメンバーが評価し状態に合わせたケアを行っています。当院の褥瘡発生率は全国平均より高い月もありますが、総合的に低い傾向になっています。
 尿路感染症の医療関連感染の約40%を占め、その うち66〜86%が尿道カテーテルなどの器具が原因といわれています。リスクが高いケースでは、腎盂炎、敗血症など重症な感染症を引き起こす場合があります。当院の尿道留置カテーテルの使用率は全体的に低いため、尿路感染症の発生率も同様に低くなっています。尿路感染症が発生した場合は現場の把握し適宜指導を行うなど発生率を抑える活動を行っています。
 入院中の転倒・転落の発生率は褥瘡発生率同様、高い月もありますが、総合的に低い傾向であるといえます。入院中の転倒・転落などで本来の治療以外の治療のために入院期間が長引くことのないよう、病棟内での取り組みなどをワーキンググループで検討し再発防止に努めています。
 糖尿病の血糖コントロールは外来患者様のHbA1c(過去1〜2ヶ月の血糖状態を把握できる数値)の正常値の割合を示しています。冬から春にかけてのでーたは若干全国平均を下回りますが、年末年始などの季節的なものによる影響も多少あるのではないかと思います。血糖のコントロールが悪いと合併症のリスクが高くなりますので、糖尿病療養士によるフットケア外来や看護師、管理栄養士による透析予防の指導、栄養食事指導のほか、教育入院なども行っています。